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ダイカスト加工の基礎知識・技術コラム

ダイカストの鋳造温度と金型温度の不適で起きる問題点

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ダイカストにおいて、鋳造温度と、金型温度が適した温度でないと、様々な問題点が発生します。こちらの記事では、その問題点についてご紹介いたします。

ダイカストにおける2つの温度の種類

鋳造温度

鋳造温度は、保持炉内の溶湯の温度のことです。溶湯の温度は、基本金属の種類によって変わります。

例えば、アルミ合金は640~700度、亜鉛は390~430度、マグネシウム合金は630~680度が一般的です。

金型温度

金型温度は、金型の表面温度のことです。金型温度は150~250度が一般的です。

温度設定ミスで発生する不具合

鋳造温度

鋳造温度が高くなると、酸化が進み、溶湯の酸化反応によって生成された酸化物がキャビティ内に流れ込み、製品内部に混入することで、ハードスポットの原因になります。

一方、鋳造温度が低すぎると、スリーブ内で溶湯の温度低下による凝固発生が起こり、破断チル層の発生に繋がります。

金型温度

金型温度が高くなると、焼付きや溶損が発生しやすくなり、ヒートチェックにも影響し、金型寿命の低下にも繋がります。

一方、金型温度が低すぎると、水残りによる湯じわやガス欠陥が発生しやすくなります。

ダイカストの製品事例

産業用ロボット向けヒートシンク

産業用ロボット向けヒートシンク

こちらは、産業用ロボットで使用されるヒートシンクです。

材料メーカー様が開発されたヒートシンク用のアルミ材(開発合金)を使用した製品で、アルミダイカストでありながらアルミ鋳物並みの放熱性を実現した事例でございます。

>>製品事例の詳細はこちら

ダイカストのことなら、ダイカスト加工センターにお任せください!

こちらの記事では、ダイカストの鋳造温度と金型温度の不適で起きる問題点についてご紹介いたしました。

当社では、国内外の自動車部品や住宅設備メーカー様向けに、ダイカスト品を納入してきた実績を基に、最適な温度設定ができる体制を整えています。

また、VA・VE提案や工法転換提案など、様々な提案を行っており、試作・設計段階からのご相談を数多くいただいております。

ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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