アルミは、ダイカストの中で最も広く使用されている材質です。こちらの記事では、そのアルミダイカストの強度についてご紹介いたします。
アルミダイカストの強度
アルミダイカストは、砂型鋳造や金型鋳造によるアルミ鋳物よりも強度は強いですが、他の強度を重視した金属系素材に比べると、継続的に強い負荷がかかるような用途には向かないものが多いです。
ちなみにADC12の場合、強度の1つの指標である引張強度は、310MPaです。
その他のアルミダイカストの引張強度は以下の通りです。
・ADC1 :290MPa
・ADC3 :320MPa
・ADC5 :280MPa
・ADC6 :320MPa
・ADC10:320MPa
表面処理でアルミダイカストの強度向上が可能
強度を上げることを目的として、アルミダイカストに対して表面処理を行うことがあります。塗装やメッキなどをすることで、素材表面の性質を高め、強度を上げることができます。
アルミダイカストの製作事例
ブラインドコーナーモニター用リアケース
こちらの自動車のフロントカメラのケースです。
本製品は、ねじ穴を形成するためのタップ加工などの加工処理により鋳巣が繋がってしまい、鋳造段階でリーク不良が発生してしまう恐れがありました。そのため湯回りの改善を行い、タップ加工部に極力鋳巣が発生しないようにいたしました。
また、表面処理としてリン酸亜鉛処理(下地)と塗装を行っています。
アルミダイカストの製作なら、ダイカスト加工センター .comにお任せください!
今回は、アルミダイカストの強度についてご紹介いたしました。
当社では、国内外の自動車部品や住宅設備メーカー様向けに、アルミダイカスト品を納入してきた実績を基に、最適な材料選定や、ダイカストへの工法転換など様々な提案を行っております。また、アルミのみならず、亜鉛とマグネシウムのダイカストにも対応可能です。
ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!