ダイカスト加工への工法転換を通してVA・VEの実現をご提案する

ダイカスト加工の基礎知識・技術コラム

ダイカストの量産品事例

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ダイカストは、製品の量産に優れた工法です。こちらの記事では、ダイカストが量産品に適している理由と、当社のダイカスト量産品事例をご紹介いたします。

なぜダイカストは、量産品に優れているのか

ダイカストは、融解した金属を金型に高速で充填したのちに、圧力をかけ冷却、固めることで、短時間で製品を製造する鋳造方式の1つです。

高い圧力をかけて成形するため、高精度かつ、薄肉な製品を製作することができます。また、精密な金型製作することで、寸法精度に優れた複雑な形状にも対応でき鋳肌も滑らかになります。

金型を製作すれば、同様の形状の加工を何度も簡単に行うことができるので、量産品に適しています。

一方、金型の製作には時間がかかり、また初期費用として金型費用がかかるため、

小ロットの場合、コストアップに繋がります。

アルミダイカストの量産品事例

ダイカストは、全体の95%以上がアルミニウム合金で占められています。

アルミニウム合金は密度が約2.7g/cm3と、一般的に産業機器部品等で使用するには十分な軽さで、薄肉形状の部品を生産することができます。また、耐食性に優れ経年寸法変化も少なく、自動車部品など、長く使用することが想定される部品で採用されています。

ハイブリッド車用DCコネクタ

こちらは「ハイブリット車用のDCコネクタ」です。

ボルト取付座面は機械加工により切削工程を入れており、切削により座面に鋳巣(鋳物の内部に空洞が発生する現象)が発生してしまいます。この対策のために、鋳型の中にしっかりとアルミの溶湯(液状態の金属)が充填され形状形成されるよう何度も湯回り改善を行っています。

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オフィスデスクのコーナー部補強材

こちらは「オフィスデスクのコーナー部補強材」となります。

ダイカスト加工を行った後、二次加工で穴あけ(ザグリ加工)を実施しており、穴の位置を変えることで、様々な型式・モデルへの使用展開を図っている部品となります。

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医療用冷蔵庫冷蔵庫のハンドル

こちらは「医療用冷蔵庫のハンドル」の部品になります。

微生物などを培養するための超低温冷蔵庫のハンドルとして研究所や医療現場で使用されています。仕上げまでの工程としてはダイカスト成形、外観バフかけ、外観磨き、シルバー塗装まで行っています。

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亜鉛ダイカストの量産品事例

亜鉛ダイカストは、他の金属より融点が低いため、金型寿命が長くなります。

一般的に、アルミダイカストの2倍以上のショットが可能となりコストメリットが出せます。

その他にも

・流動性も良い事から、複雑な形状や肉薄の形状にも向いてる

・硬度が高く耐衝撃性が高い

・加飾に関しては塗装やめっきなどの表面処理が多様で外観品に採用しやすい

といった特徴があります。

コイン投入口

こちらは「コイン投入口」です。

ダイカスト加工を行った後、黒色塗装を行っております。亜鉛ダイカスト加工品は、このような黒色塗装のみならず腐食防止などのために適用できる表面処理の種類が豊富にあります。そのため今回の事例のような外観部品であったり装飾品に採用されるケースがよく見られます。

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カメラケース

こちらは「カメラ用のケース」です。

ダイカスト加工を行った後、艶消し塗装を行っております。ダイカスト加工の特徴として比較的量産に向いていることが挙げられますが、こちらは年間ロット数が200個と、比較的小ロットとなります。

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ハーネスカバー

こちらは「業務用大型プリンターのハーネスカバー」です。

ダイカスト加工を行った後、表面処理・塗装を行った上で、表面にシールを貼って外観部品として使用されます。亜鉛を材質にダイカスト加工を行うことで、高い剛性・強度を保ったまま薄肉化を図ることが可能です。

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マグネシウムダイカストの量産品事例

マグネシウムダイカストの特徴は、主に3点あります。

1つ目は、比重が軽いことです。アルミニウムダイカストと比較して約33%、亜鉛ダイカストと比較して約73%軽いです。そのため、製品の軽量化を実現するためにマグネシウムダイカストが採用されることが多いです。

2つ目は、硬さです。一般的なアルミダイカストに比べて17%硬いです。「比強度」「比剛性」「表面硬度」が高いので伸びにくいですが、曲げ易いという性質をもっています。そのため、割れやすいです。

3つ目は、振動吸収性が良いことです。マグネシウムは実用金属の中で最も振動を吸収する材料です。電磁波遮蔽性も高く、電磁波シールド材としても使用されています。

自転車用筐体

こちらは電動アシスト付き自転車のユニット部の筐体です。

ダイカスト加工にて製作した筐体ですが、燃費・走行距離向上等の観点から強度も持たせつつ軽量化を実現するために材質にはマグネシウム材が採用されている製品となります。また、こちらの筐体は機構部品ではなく外観意匠部品でもあることから、非常に高い品質基準を求められる製品です。そのため、こちらの製品においては、ダイカスト加工後、二次加工として塗装を実施しております。

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今回はダイカストの量産についてご紹介いたしました。

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