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ダイカスト加工の基礎知識・技術コラム

亜鉛ダイカストの特徴と製品事例

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目次:

亜鉛ダイカストの特徴

亜鉛ダイカストの材質

亜鉛ダイカストとアルミダイカストの違い

亜鉛ダイカストの製品事例をご紹介!

亜鉛ダイカストのことならダイカスト加工センター.comにお任せください!

亜鉛ダイカストの特徴

亜鉛ダイカストは、他の金属より融点が低いです。そのため、金型寿命が長くなります。

目安として、アルミダイカストの倍以上のショットが可能となりコストメリットが出せます。

その他にも

・流動性も良い事から、複雑な形状や肉薄の形状にも向いてる

・硬度が高く耐衝撃性が高い

・加飾に関しては塗装やめっきなどの表面処理が多様で外観品に採用しやすい

といった特徴があります。

亜鉛ダイカストの材質

亜鉛ダイカストの材料には、ZDC1/ZDC2/ベリック材の3種類があります。

1)ZDC1

 ZDC1は、ZDC2と比較して銅の含有量が多いです。ZDC1は機械的強度に優れていますが、銅の含有量が多いため、ZDC2と比較すると経年劣化が激しいというデメリットもあります。

2)ZDC2

 ZDC2は、ZDC1と比べて銅の含有量が少ないため経年劣化が遅いです。

そのため、日本では亜鉛ダイカストの内9割近くがZDC2を使用しています。

3)ベリック材

ベリック材はZDC2と比較して耐摩耗性に優れているので、摺動部などに使われます。

亜鉛ダイカストとアルミダイカストの違い

ダイカストの素材として、亜鉛とアルミは良く使われる素材になります。

そして、亜鉛ダイカストとアルミダイカストの違いは大きく分けて3つです。

製作物によって素材は、変わりますので違いを紹介いたします。

1)比重

亜鉛ダイカストはアルミダイカストと比較して約3倍重いです。

2)強度

アルミダイカストの方が、亜鉛ダイカストよりも強度が高いです。

(衝撃性は亜鉛の方が優れています。)

3)加工性

亜鉛ダイカストはアルミダイカストと比較して加工性が良いです。そのため、複雑な形状または薄肉形状が必要な場合、亜鉛ダイカストを採用することがよくあります。

亜鉛ダイカストの製品事例をご紹介!

続いて、ダイカスト加工センター.comの亜鉛ダイカストの製品事例をご紹介いたします。 

ガスコック部品 亜鉛ダイカスト加工

こちらは、一般住宅などに使用されるガスコックの部品です。亜鉛を材質に使用してダイカスト加工にて製作をしたものとなります。

ガスコック部品という用途であることから、気密性が最も重要視されます。そのためダイカスト加工時には鋳巣や湯回り不良が発生しないよう加工を行うとともに、出荷に際してはリーク検査も合わせて実施をしております。

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家電製品部品 亜鉛ダイカスト加工

こちらは、家電製品の中の機構部品として使用されるダイカスト加工品です。材質には亜鉛が採用されておりますが、亜鉛ダイカスト加工品の特徴としては複雑な形状でも高い寸法精度を実現できる点が挙げられます。

また亜鉛自体がアルミに比べて比重が大きく剛性の高い材質でありますので、強度を高く保ったまま薄肉化を行うことが可能になります。そのため今回の事例のような機構部品のみならず外観部品としても幅広く用いられております。

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自動車パワーウインドウ・サイドミラー操作部品

こちらは、高級カーメーカーのパワーウインドウ・サイドミラー操作部で採用されている製品です。車体価格3,000万円後半の高級車に採用されます。亜鉛を材質にダイカストにて加工を行った後、シルバークロムメッキを表面処理として施し、樹脂部品と組立を行って製作しております。

ダイカスト部品は機構部品で使用されることが多いですが、この部品は外観意匠部品であり、指で触る部分の部品です。そのため外観の美しさと触った際の滑らかさがポイントとされています。

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今回は、亜鉛ダイカストについてご紹介いたしました。

亜鉛ダイカストは、加工がしやすく精度が高いです。他の製造方法からの工法転換によってコストダウンや軽量化を実現することも可能です。

ダイカスト加工センター.comでは、VA・VE提案や工法転換提案など、様々な提案を行っており、また試作から量産までワンストップ対応が可能です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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