溶損とは、溶融金属が金型に接触することで、金型が少しずつ溶け出す現象のことです。こちらの記事では、その溶損の原因と対策をご紹介いたします。
ダイカストの溶損の原因
溶損は、高温のアルミ溶湯をダイカスト金型に流した際に、アルミ溶湯の衝突した部分が浸食したり、熱が伝導されることで、一部分が加熱されて浸食されることが原因で発生します。
ダイカストの溶損の対策
溶損の対策として、金型表面のコーティングがあげられます。ダイカスト金型とアルミ溶湯との直接接触を避けるために金型表面へコーティングを行います。金型表面にアルミ溶湯と反応しにくい材料でコーティングすることによって、溶損量を10分の1程度に抑えることが可能です。
ダイカストの製品事例
ハイブリッド車用メスアウターケース
こちらは、直流の電流を交流の電流へ変更するインバータのアウターケースです。
形状が複雑で鋳造が難しいため湯回りも悪く、以前は不良率が非常に高い製品でした。また、先方よりできるだけコストを抑えたいというご要望や、形状変更なども度重なり、各種対応、不具合改善が続いていました。
そこで、専用の加工機導入をご提案し、安定的な供給を実現することができました。
ダイカストのことなら、ダイカスト加工センターにお任せください!
こちらの記事では、ダイカストにおける溶損の原因と対策についてご紹介いたしました。
当社では、溶損を始めとした様々なダイカストにおける不良に対しての知見を基にあらゆる対策を行っています。
また、VA・VE提案や工法転換提案など、様々な提案を行っており、試作・設計段階からのご相談を数多くいただいております。
ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!