ダイカスト加工センターを運営するアトライズヨドガワでは、ダイカストの金型設計・製作から切削加工、その後の表面処理まで一貫対応しています。
ダイカスト金型とは
ダイカスト金型は、固定型と可動型の2つで構成されています。この2つの型の間に高圧で溶湯を流し込み、溶湯が冷えて固った後、金型から成型物を取り出します。
流し込む素材は、アルミや亜鉛、マグネシウムといった比較的融点の低い金属ですが、融点が低いとはいえ数百度もある溶湯にさらに高圧をかけるので、ダイカスト金型への負荷は非常に大きくなります。そのため、ダイカスト金型は、耐熱性や強度、粘りに優れた鉄をベースとした合金で製作されます。
ダイカスト金型の設計工程
ダイカスト金型の設計工程は、以下のようになります。
1.お客様からの要求や要件仕様にもとづき、製品の機能や品質、形状、寸法、材料、数量、予算、鋳造方法など、設計に必要となる情報の収集や、仕様に合う方法、適切な材料などを選定・検討します。
2.検討した内容をもとに、お客様が求める仕様を満たせるよう、コストを考慮しながら、製品形状や材質、鋳造法について具体化していきます。
3.製品に関する製品設計を行います。抜き勾配、リブ・角R、製品肉厚、寸法精度などを考慮し、製品形状の詳細について設計していきます。また機械加工などへの対応についても設計していきます。
4.鋳造に関する鋳造設計を行います。製品の材質や形状を考慮して、鋳型の上型と下型を決定し、分割面の設計、溶湯が凝固・収縮する際の押湯設計や、溶湯が適切に流れていくための湯口・湯道の設計、またガス抜き設計など品質にも関わる重要な工程となります。
ダイカストの製品事例
室内用天井フック部材
こちらは、物干し等を天井部に取り付ける部品です。
室内に取り付ける製品のため、デザイン性がある室内物干しを開発したいとのお声をいただき、デザイン図から製品立上げを行いました。
ダイカストのことなら、ダイカスト加工センターにお任せください!
こちらの記事では、ダイカスト金型の設計についてご紹介いたしました。
当社では、国内外の自動車部品や住宅設備メーカー様向けに、ダイカスト品を納入してきた実績を基に、最適な材料選定や、ダイカストへの工法転換など様々な提案を行っております。アルミのみならず、亜鉛とマグネシウムのダイカストにも対応可能です。
ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!