スクイズダイカストとは、特殊ダイカスト法の一つで、通常のダイカストマシンが横向いたスリーブに溶湯を充填し、そのまま射出するのに対して、スクイズダイカストは、スリーブと射出機構が型に対して垂直に配置され、下から上へ射出機構が動作します。
こちらの記事では、そのスクイズダイカスト法の特徴についてご紹介いたします。
スクイズダイカストのメリット
スクイズダイカストは、特殊ダイカスト法の1つです。
スリーブと射出機構が型に対して垂直に配置されており、下から上への縦方向へ射出し、低速充填が可能で、溶湯の保温性に優れているといった特徴があります。
スクイズダイカストのメリットは、金型下部より低速で充填することができるため、金型内の空気を効率よく排出しながら充填することができ、空気やガスによる鋳巣の発生を抑えることができる点です。
鋳巣がある状態で、熱処理を施すと巣が膨張してしまい、製品の品質を損ねてしまう可能性がありますが、スクイズダイカストなら一般的に難しいとされる、アルミダイカストへの熱処理や溶接についても、可能です。
スクイズダイカストのデメリット
先述したようなメリットがあるスクイズダイカストですが、下から上への縦方向へ射出するため、製造装置自体の高さが必要となり、設置できる環境が必要となります。
また製造装置自体が特殊なため、設備コストが高くなります。
ダイカストの製品事例
電動パーキングブレーキ用ハウジング
こちらは、2t車（小型トラック）に搭載されている電動パーキングブレーキユニット（指先で作動・解除できるパーキングブレーキ）向けのハウジング品です。
鋳巣不良を0にすることを実現しております。
スクイズダイカストのことなら、ダイカスト加工センターにお任せください！
今回は、スクイズダイカストについてご紹介いたしました。
当社は、通常のダイカストはもちろん、スクイズダイカストにも対応可能です。
ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました！