アルミは、ダイカストの中で最も広く使用されている材質です。こちらの記事では、その中でもADC10の特徴についてご紹介いたします。
アルミダイカスト ADC10の特徴
ADC10は、Al-Si-Cu系のアルミダイカスト合金です。
ADC12と近い特徴をもっており、機械的性質や被削性、鋳造性に優れています。機械的性質である耐力や引張強さは、ADC12と比較してもADC10の方が高いですが、国内での生産比率は、ADC12の方はアルミダイカストの90%以上と圧倒的によく採用されているのに対し、ADC10はあまり採用されていません。
アルミダイカストの製品事例
ハイブリッド車用メスアウターケース
こちらは、直流の電流を交流の電流へ変更するインバータのアウターケースです。
形状が複雑で鋳造が難しいため湯回りも悪く、以前は不良率が非常に高い製品でした。また、お客様よりできるだけコストを抑えたいというご要望や、形状変更なども度重なり、各種対応、不具合改善が続いていました。
そこで、専用の加工機導入をご提案し、安定的な供給を実現することができました。
ADC10のダイカストのことなら、ダイカスト加工センターにお任せください!
今回は、アルミダイカスト ADC10の特徴についてご紹介いたしました。
当社では、国内外の自動車部品や住宅設備メーカー様向けに、アルミダイカスト品を納入してきた実績を基に、最適な材料選定や、ダイカストへの工法転換など様々な提案を行っております。また、アルミのみならず、亜鉛とマグネシウムのダイカストにも対応可能です。
ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!