製品部品の軽量化を実現する部品加工方法として、ダイカスト加工が注目されています。
薄肉でありながら強度や剛性を保つ、複雑形状部品の軽量化を実現できるダイカスト加工の特徴についてお伝えいたします。
目次
① ダイカストとは?自動車の軽量化を実現する技術 「ダイカスト」 米テスラ社も導入
③ ダイカスト加工センター.comのダイカストの軽量化事例をご紹介!
④ダイカストによる軽量化のことならダイカスト加工センター.comにお任せください!
ダイカストとは?自動車の軽量化を実現する技術 「ダイカスト」 米テスラ社も導入
近年、ESG・脱炭素・SDGsに代表される環境意識の高まりや、原油価格の高騰などにより、自動車の低燃費化・環境配慮が必須となり、電気自動車、軽量化などが注目を集めております。
自動車の軽量化に貢献する技術の一つが、ダイカスト加工技術です。
ダイカストとは、溶かした金属を金型の中に充填したのちに圧力をかけ、冷却し凝固させることで、通常の鋳造よりも短時間で鋳物を生産する鋳造方式の一種のことです。
ダイカストでは、アルミ合金が素材としてよく用いられます。
アルミニウム合金は、密度が約2.7g/cm³と他の金属に比べて、非常に軽量かつ耐食性・加工性に優れているためです。
そのため、自動車部品を製造する際に、アルミを原料とすれば、軽量化が実現できます。その上、ダイカストでは、継ぎ目がない製品を作る事ができるため、剛性面に優れた部品を製造できます。
電気自動車と言えば、イーロンマスク氏率いるテスラ社が有名ですが、テスラ社は「ギガプレス」と呼ばれる、総重量400トンオーバー、全長約20m、高さ約7.5mにも及ぶ超巨大なダイカストマシンの大量導入を進めております。この超巨大マシンを用いて、従来では実現できなかった大型の自動車部品をアルミで製造することにより、大幅な軽量化を実現しております。
ダイカストが軽量化に適している理由
以上のように部品の軽量化が求められる中で、ダイカストが軽量化に適している理由は主に以下の2つになります。
①つなぎ目がなく剛性を保ったまま軽量化が可能
②複雑形状の部品でも軽量化が可能
それぞれについて詳しく解説します。
①つなぎ目がなく剛性を保ったまま軽量化が可能
ダイカスト加工は、金属材料を溶融して金型に流し込み圧入する加工方法です。
そのためつなぎ目のない部品を製造でき、部品の剛性が高いという特徴があります。
②複雑形状の部品でも軽量化が可能
ダイカスト加工は、溶融した金属を金型に流し込み圧入する工法のため、部品が複雑形状であったとしても、しっかりと充填させることができます。
初期コストはかかりますが、金型さえ作ってしまえば、軽量部品の量産が実現できます。
また、ダイカストに用いる素材として、アルミニウム合金の他にも、マグネシウム合金もあり、より軽量化させた部品を製造したい場合は、マグネシウム合金を用いることもあります。
ダイカスト加工センター.comでは、ダイカストを用いた部品の軽量化のご提案を数多く実施しており、様々な業界の方からご依頼を頂いております。
ダイカスト加工センター.comのダイカストの軽量化事例をご紹介!
それでは、実際にダイカスト加工で軽量化を実現した事例をご紹介したいと思います。
家電製品部品 亜鉛ダイカスト加工
こちらは、家電製品の中の機構部品として使用されるダイカスト加工品です。
アルミに比べて比重が大きく剛性の高い材質でありますので、強度を高く保ったまま軽量化を行うことが可能でした。
また、こちらの事例についてはボスのインサート加工も合わせて行っております。
自動車用筐体 マグネシウムダイカスト加工
こちらは電動アシスト付き自転車のユニット部の筐体となります。ダイカスト加工にて製作した筐体ですが、燃費・走行距離向上等の観点から強度も持たせつつ軽量化を実現するために材質にはマグネシウム材が採用されている製品となります。当社はアルミや亜鉛だけでなく、マグネシウムを材質に用いたダイカスト加工に対応している協力会社とも提携を行っております。そのためこのように求められる必要とされる特性に応じた材質でのダイカスト加工が可能です。また…
このように、ダイカストでは素材にアルミ合金やマグネシウムを用いて軽量化を実現しております。
そのほかにも、ダイカスト加工センター.comでは様々な事例をご紹介しておりますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。
ダイカストによる軽量化のことならダイカスト加工センター.comにお任せください!
今回はダイカストへの工法転換によって実現できる部品の軽量化について解説致しました。
金属を溶融し圧入するダイカストだからこそ、部品が複雑形状であっても、強度や剛性を保ったままで軽量化ができます。
自動車部品を中心に、部品の軽量化をご検討されている方は、ぜひダイカストへの工法転換もご検討くださいませ。
最後に、ダイカスト加工センター.comでは、ダイカスト加工への工法転換を通してVA・VEの実現をご提案しております。
ダイカストに関して、軽量化はもちろん、VA・VE提案・工法転換提案から試作・量産までワンストップで対応が可能なダイカスト加工センター.comまでお問い合わせください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!