ダイカストにおける割れとは、凝固中や冷却中に、ダイカスト品が割れてしまう現象です。こちらの記事では、その割れの原因と対策をご紹介いたします。
ダイカストの割れの原因
ダイカストの割れの原因は、溶融金属が凝固収縮する際に、鋳型や、すでに凝固した部分に妨げられ、引張り応力が働き、強度が低い部位が応力に耐えられなくなることです。最終凝固部付近や収縮時の引張り応力が働きやすい箇所で割れが発生します。
また、鋳物を取り出す際の抜き勾配不足も割れの原因となります。
ダイカストの割れの対策
割れを防ぐためには、
・金型や溶融金属の適切な温度管理や定期的なメンテナンス
・金型の設計を見直し、凝固収縮時の応力を分散させるため、リブや角隅部にRをつける
・抜き勾配不足による割れを防ぐため、適切な抜き勾配を設ける
といった対策が必要になります。
ダイカストの製品事例
ハーネスカバー
こちらは、業務用大型プリンターのハーネスカバーに使用されるケースです。
ダイカスト後に表面処理・塗装を行った上で、表面にシールを貼って外観部品として使用されます。
ダイカストのことなら、ダイカスト加工センター .comにお任せください!
今回は、ダイカストにおける割れの原因と対策についてご紹介いたしました。
当社では、割れを始めとした様々なダイカストにおける不良に対しての知見を基にあらゆる対策を行っています。
また、VA・VE提案や工法転換提案など、様々な提案を行っており、試作・設計段階からのご相談を数多くいただいております。
ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!