ダイカストにおける湯じわ・湯境とは、ダイカストの表面に発生する不規則な浅いしわや境目のことです。こちらの記事では、その湯じわと湯境の原因と対策を紹介いたします。
ダイカストの湯じわ・湯境の原因
湯じわ・湯境の原因には、金型や溶湯の温度管理が適正でないことが考えられます。
金型の温度や溶湯温度が低いと、流動中に温度が下がり、金型表面に酸化膜が形成され、湯じわ・湯境が発生します。また、鋳型内で溶湯が合流する際に、合流箇所が完全に溶解されず凝固することでも生じます。
製品の薄肉部分やガス抜けの悪い箇所などによく発生します。
ダイカストの湯じわ・湯境の対策
湯じわ・湯境を防ぐためには、金型や溶湯の適切な温度管理や、定期的なメンテナンスが重要です。
また、射出スリープ内で溶湯の温度低下防止、流動中の温度低下防止、給湯開始から射出開始までの時間（ショットタイム）や射出時間などの短縮を行うなどの対策が必要となる場合もあります。
ダイカストの製品事例
ハイブリッド車向け充電コネクタ用レバー
こちらは、ハイブリット車の充電を行う際に用いられるコネクタに付随するレバーです。
アルミダイカスト部品を40トンの竪型射出成形機で樹脂にインサート成形することで製作しています。また、ショットブラストと半光沢のニッケルクロムメッキを施しております。
ダイカストのことなら、ダイカスト加工センター .comにお任せください！
今回は、ダイカストにおける湯じわ・湯境の原因と対策についてご紹介いたしました。
当社では、湯じわ・湯境を始めとした様々なダイカストにおける不良に対しての知見を基にあらゆる対策を行っています。
また、VA・VE提案や工法転換提案など、様々な提案を行っており、試作・設計段階からのご相談を数多くいただいております。
ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました！