溶融金属を金型の中に高速で圧力をかけて充填し、製品を作るダイカスト。溶融金属を空気圧などを利用して金型に流し込み、製品を作る低圧鋳造。こちらの記事では、そのダイカストと低圧鋳造の違いについてご紹介いたします。
ダイカストとは
ダイカストとは、溶融金属を金型の中に充填したのちに圧力をかけ、冷やし固めることで、短時間で製品を生産する鋳造方式です。寸法精度や面粗度が優れており、金型で連続的に製造することができるため、大量生産に適した鋳造方式です。
低圧鋳造とは
低圧鋳造とは、金型に空気圧を用いて溶融金属を流し込み、製品を生産する鋳造方式です。低圧・低速で流し込むため、ひけ巣やガス欠陥などの内部欠陥が少なく、寸法精度も高い鋳物を製作することが可能です。また押湯が不要なため、鋳造歩留まりがよいという特徴もあります。
ダイカストと低圧鋳造の違い
ダイカストと低圧鋳造は、共に溶融金属を金型に流し込む鋳造方法ですが、ダイカストは、高速で充填するのに対し、低圧鋳造では、空気圧を利用して充填するという違いがあります。
低圧鋳造はダイカストと比較して、ガスの巻き込みが少なく高気密な鋳物の製作が可能ですが、低圧・低速で流し込むため、金型の温度が高く、冷却に時間がかかってしまいます。そのため、鋳造サイクルが長くかかってしまい、生産性が低いというデメリットがあります。
一方ダイカストは、高圧・高速で流し込み、冷却時間も短いため、短時間での大量生産が可能です。
ダイカストの製品事例
ハイブリッド車用エクステンションコネクタ
こちらはハイブリット車で活用される「ハーネス用のエクステンションコネクタ」です。2005年から量産開始、何度か設計変更しながら現在も適宜設計・開発を進めています。
樹脂ハウジングを2種類、バスバー、ゴムリング、ボルトをアルミダイカストに組み合わせ（ASSY）しています。
ダイカストのことなら、ダイカスト加工センター .comにお任せください！
ダイカストと低圧鋳造の違いについてご紹介いたしました。
当社では、アルミダイカストの金型設計・製作から機械加工、表面処理まで一貫対応しています。国内外の自動車部品や住宅設備メーカー様向けに、アルミダイカスト品を納入してきた実績を基に、最適な材料選定や、ダイカストへの工法転換など様々な提案を行っております。また、アルミのみならず、亜鉛とマグネシウムのダイカストにも対応可能です。
ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました！