金型の中に溶融金属を高速で圧力をかけて充填し、製品を作るダイカスト。重力を利用して溶融金属を金型に流し込み、製品を作る金型鋳造。こちらの記事では、そのダイカストと金型鋳造の違いについてご紹介いたします。
ダイカストとは
ダイカストとは、溶融金属を金型の中に充填したのちに圧力をかけ、冷やし固めることで、短時間で製品を生産する鋳造方式の一種です。寸法精度や面粗度が優れており、金型で連続的に製造することができるため、大量生産に適した鋳造方式です。
金型鋳造とは
金型鋳造とは、溶融金属を金型に圧力をかけず、重力を利用して流し込み鋳物を生産する鋳造方式です。重力で溶融金属を流し込むため、充填速度が遅く生産性は高くありませんが、空気の巻き込みが少ない鋳物の生産が可能です。砂型鋳造と比較して、寸法精度や鋳肌は優れており、金型の製造費用はかかりますが、繰り返し使用が可能なことから中量生産に適しています。
ダイカストと金型鋳造の違い
ダイカストも金型鋳造も共に、溶融金属を金型に流し込む鋳造法ですが、ダイカストは、高速で圧力をかけて充填するのに対し、金型鋳造では、重力を利用して充填するという違いがあります。
金型鋳造はダイカストと比較して、構造が単純なため、小ロット～中ロットにおいてコストを低く抑えられます。しかし、充填速度が遅いため、寸法精度や面粗度は劣ります。
一方ダイカストは、大ロットに適しており、複雑な形状や、薄肉で寸法精度に優れた製品を製作できます。
ダイカストの製品事例
電動パーキングブレーキ用ハウジング
こちらは、2t車（小型トラック）に搭載されている電動パーキングブレーキユニット（指先で作動・解除できるパーキングブレーキ）向けのハウジング品です。
ダイカストからその後の後加工までを一貫対応いたしました。
ダイカストのことなら、ダイカスト加工センター .comにお任せください！
今回は、ダイカストと金型鋳造の違いについてご紹介いたしました。
当社では、アルミダイカストの金型設計・製作から機械加工、表面処理まで一貫対応しています。国内外の自動車部品や住宅設備メーカー様向けに、アルミダイカスト品を納入してきた実績を基に、最適な材料選定や、ダイカストへの工法転換など様々な提案を行っております。また、アルミのみならず、亜鉛とマグネシウムのダイカストにも対応可能です。
ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました！