こちらの記事では、亜鉛ダイカストで最も一般的なZDC2の特徴と実際の製品事例をご紹介いたします。
亜鉛ダイカスト ZDC2の機械的性質と特徴
ZDC2は、亜鉛ダイカスト合金の1つで、日本で最も使用されている亜鉛合金です。
同じ亜鉛ダイカスト合金のZDC1と比較すると、硬度や引張強さは劣りますが、銅の含有量が少ないため、経年劣化が遅いです(引張強さは実用範囲内)。
耐衝撃性は他の金属と比較しても優れており、アルミダイカストなどに比べ振動吸収性が優れています。
寸法安定性や鋳造性がよく、メッキや塗装もしやすいため、美しく仕上がり、生産性が高く、大量生産に適している素材です。
ZDC2以外の亜鉛ダイカスト
・ZDC1
ZDC1は、国内では実際に使用されている量が少ない亜鉛ダイカスト合金です。
先述の通り、ZDC2より硬度が高く、引張強さに優れているため、強度が要求される場合に使用が検討されます。ただし、ZDC2と比較すると、銅の含有量が多いため、経年劣化が激しいというデメリットもあります。
・ベリック(BERIC)
べリック(BERIC)は、日曹金属化学株式会社が開発した耐摩耗ダイカスト用亜鉛合金です。ZDC2と比較して耐摩耗性に優れており、耐焼付性、耐荷重性も優れているという特徴があります。
亜鉛ダイカスト ZDC2の製品事例
コイン投入口
こちらは、コイン投入口です。
ZDC2を材質にダイカストを行った後、黒色塗装を行っております。亜鉛ダイカスト加工品は、このような黒色塗装のみならず腐食防止などのために適用できる表面処理の種類が豊富です。そのため、本製品のような外観部品であったり装飾品に採用されるケースがよくあります。
ZDC2のダイカスト品のことならダイカスト加工センター.comにお任せください!
今回は亜鉛ダイカスト ZDC2の特徴と製品事例についてご紹介いたしました。
ダイカスト加工センター .comでは、ZDC2以外の亜鉛ダイカスト(ZDC1やベリック)、また、アルミやマグネシウムのダイカストにも対応しています。
ダイカストに関して、お困りごとがございましたら、お気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!