マグネシウムダイカストは、アルダイカストと比較して軽くて強度があります。そのため、自動車業界、医療業界、家電、産業機械など様々な業界で使用されています。こちらの記事では、マグネシウムダイカストの特徴と実際の製品事例をご紹介いたします。
目次:
- マグネシウムダイカストの特徴
- マグネシウムダイカストの材質
- マグネシウムダイカストの用途
- マグネシウムダイカストの製品事例をご紹介!
- マグネシウムダイカストのことならダイカスト加工センター.comにお任せください!
マグネシウムダイカストの特徴
マグネシウムダイカストの特徴は、3点あります。
1つ目は、比重が軽いことです。アルミニウムダイカストと比較して約33%、亜鉛ダイカストと比較して約73%軽いです。そのため、製品の軽量化を実現するためにマグネシウムダイカストが採用されることが多いです。
2つ目は、硬さです。一般的なアルミダイカストに比べて17%硬いです。「比強度」「比剛性」「表面硬度」が高いので伸びにくいですが、曲げ易いという性質をもっています。そのため、割れやすいです。
3つ目は、振動吸収性が良いことです。マグネシウムは実用金属の中で最も振動を吸収する材料です。電磁波遮蔽性も高く、電磁波シールド材としても使用されています。
マグネシウムダイカストの材質
マグネシウムダイカストの材質は、「Mg-Al系合金」「Mg-Zr系合金」「Mg希土類元素系合金」の3つに大別されます。
「Mg-Al系」は、マグネシウムにアルミニウムを混ぜた材料で機械的特性のバランスに優れています。また、耐食性を強化するため亜鉛(Zn)を混ぜたMg-Al-Zn系合金であるAZ91系(JIS規格ではMDC系)が一般的によく使用されています。
「Mg-Zr系」は、マグネシウムにジルコニウム(Zr)を配合し結晶粒を微細化し、緻密化させる効果をもった材質です。
「Mg希土類元素系」は、マグネシウムに希土類元素(レアアース)を混ぜた耐熱用として使用されています。
マグネシウムダイカストの用途
マグネシウムダイカストの用途として、下記の業界に採用もしくは検討をされています。
・自動車業界 ホイール・ステアリング心金・フレーム・HV、EV車部品・二輪車部品
・産業機械 ロボットフレーム・順送フレーム・シリンダー・減速機部品・レール
・レジャー 自転車部品・釣具・スキー靴留め具・双眼鏡・ドローン
・家電、光学 カメラ筐体・PC筐体・携帯電話・ナビゲーション・ヒートシンク
・農鉱機械 チェーンソー・釘打機・各種工具
・航空宇宙 ジェットエンジン・人工衛星部品・窓枠
・その他 軽量化を図りたい部品
マグネシウムダイカストの製品事例をご紹介!
続いて、ダイカスト加工センター.comのマグネシウムダイカストの製品事例をご紹介いたします。
自転車用筐体 マグネシウムダイカスト加工
こちらは電動アシスト付き自転車のユニット部の筐体です。ダイカスト加工にて製作した筐体ですが、燃費・走行距離向上等の観点から強度も持たせつつ軽量化を実現するために材質にはマグネシウム材が採用されている製品となります。また、こちらの筐体は機構部品ではなく外観意匠部品でもあることから、非常に高い品質基準を求められる製品です。そのため、こちらの製品においては、ダイカスト加工後、二次加工として塗装を実施しております。
マグネシウムダイカストのことならダイカスト加工センター.comにお任せください!
マグネシウムは、軽くて強度が高いため、マグネシウムダイカストは、様々な業界で採用されています。
ダイカスト加工センター.comでは、マグネシウムダイカストの数多くの実績を基に、材質提案やVA/VE提案を行うことが可能です。もちろん、アルミと亜鉛のダイカストの実績もございます。マグネシウムダイカストのことでお困りごとがございましたら、お気軽にご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!