現在、ダイカスト品で放熱性のニーズが高まっています。そこで、こちらの記事では、ダイカストの材質の中で、放熱性が高い材質、HT-1材とDMS材についてご紹介いたします。
目次:
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ダイカスト品で放熱性のニーズが高まっている理由
現在、自動車業界ではEV(電気自動車)の、産業業界では5G(第5世代移動通信システム)の普及が進んでいます。その結果、消費電力や発熱密度が増加し、冷却技術がこれまで以上に重要視されています。
また、一般的に機器の性能を向上させる場合、従来より更に高い熱が発生します。高温ほどリーク電流が増加し発熱が増え、更に高温になる為、熱暴走の危険があります。熱暴走による製品の劣化や熱応力による破壊で製品の故障を防ぐ必要があるため、より放熱性のニーズが高まってきています。
HT-1材とは
HT-1材とはアルミニウム合金の一種でダイカスト用材料です。一般的なダイカスト合金であるADC12と比較して熱伝導率が高いです。
(熱伝導率目安 ADC12 :120W/(m・k)、HT-1 :160W/(m・k)
また、シリコンの含有量が多く流動性に優れていたり、焼き付きにくい
DMS材とは
DMS材とは、アルミニウム合金の一種でヒートシンク用として開発されたダイカスト用材料です。放熱性は一般のADC12材の約2倍高いです。と同時に、熱伝導率を上げる為にアルミ含有量が多い分、成形性に少々難があります。
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今回はHT-1材/DMS材についてご紹介いたしました。HT-1材/DMS材は、ダイカスト品で放熱性が求められる際に採用されています。ダイカスト加工センター .comでは、材質提案や工法転換提案など、様々な提案を行っており、また試作から量産までワンストップ対応が可能です。
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