ダイカストにおいて、アルミニウム合金の使用率は95%以上と、非常に高い数値を誇っています。
今回は、そんなアルミニウム合金の優れている点や実際の事例をご紹介したいと思います。
目次
① ダイカストとは?
⑤ ダイカストのことならダイカスト加工センター.comにお任せください!
ダイカストとは?
ダイカストとは、精度が良く、鋳肌の優れた鋳物を短時間で生産できる鋳造方式の一つです。
薄肉化や軽量化、仕上げ工程が少ないなど様々な利点があり、自動車部品などを中心に様々な業界で用いられています。
大量生産にも適しており、他の鋳造方法と比較して納期や精度の面でも優れているとして、工法転換をされる場合も多々存在します。
ダイカストで用いられる主な素材
そんなダイカストですが、基本的には『アルミニウム合金』『亜鉛合金』『マグネシウム合金』のみが素材として使用されます。
※『鉄』のダイカストは存在しません。
中でもアルミニウム合金が最も多く用いられ、ダイカスト全体の95%以上がアルミニウム合金で占められているとされています。
基本的にはアルミニウム合金を使用することをオススメしますが、アルミニウム合金よりも寸法精度や衝撃値などの機械的性質を求める場合は亜鉛合金を、より軽量を求めるならマグネシウム合金を素材として選択するとよいでしょう。
アルミダイカストのメリット
さて、それではなぜダイカストではアルミニウム合金がよく選択されるのでしょうか?
アルミニウム合金は密度が約2.7g/cm³と、一般的に産業機器部品等で使用するには十分な軽さで、薄肉形状の部品を生産することができます。
また、耐食性に優れ経年寸法変化も少なく、自動車部品など、長く使用することが想定される部品でも十分な機能性を発揮してくれます。
このような利点から、ダイカストにおいてはアルミニウム合金が選ばれています。
アルミダイカストの製品事例をご紹介!
続いて、ダイカスト加工センター.comの事例をご紹介したいと思います。
この他にも様々な事例がございますので、ぜひ製品事例をご確認ください。
1)ハイブリッド車用エクステンションコネクタ
ハイブリット車で活用される「ハーネス用のエクステンションコネクタ」です。
樹脂ハウジングを2種類、バスバー、ゴムリング、ボルトとのASSY品で、外部の企業様と共に生産いたしました。
本事例では湯口近くの筒を形成するスライドと金型が溶損しやすく、通常より短い金型寿命となっています。
2)カーテンレール部材 アルミダイカスト加工品
こちらは、カーテンレールの側面部に使用される部品で、大手インテリア製品メーカー様向けに製作・納入させていただきました。
インテリア部品であることから高い外観品質が要求されるため、二次加工として塗装を行うことで外観品質を高めております。
3)ダイカスト加工 コーヒーメーカー部品
こちらはコーヒーメーカーのミルケースで、アルミを材質にダイカスト加工を行っております。
ダイカスト加工への工法転換を実現した事例で、従来は切削加工であったためロット数が増えればそれだけ高価になりましたが、アルミダイカストへ置き換えることによりコストダウンを実現できました。
ダイカストのことならダイカスト加工センター.comにお任せください!
今回は、ダイカストで最も使用されるアルミニウム合金の概要とその事例についてご紹介させていただきました。
軽量で、耐食性などに優れたアルミニウム合金で生産したダイカスト製品は幅広い業界で活躍しています。
他の製造方法からの工法転換によってコストダウンや軽量化を実現することも可能なため、ぜひ、自社の部品製造の際にダイカストも検討してみてはいかがでしょうか。
最後に、ダイカスト加工センター.comでは、ダイカストへの工法転換を通してVA・VEの実現をご提案しております。
ダイカストに関して、VA・VE提案・工法転換提案から試作・量産までワンストップで対応が可能なダイカスト加工センター.comまでお問い合わせください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!