鋳造において、トラブルの原因となるバリですが、ダイカストでもバリが発生してしまいます。
本記事では、ダイカストでのバリの原因とその対策方法について詳しく解説します!
目次
① バリとは?
④ダイカストのバリにお困りでしたらダイカスト加工センター.comにお任せください!
バリとは?
バリとは、素材を成形加工した際に出る製品形状・機能に関係のない意図しない突起物や残留物のことです。
JISでは「かどのエッジにおける、幾何学的な形状の外側の残留物で、機械加工又は成形工程における部品上の残留物」と定義されています。
切削加工などにおいてはかえり、かえしと呼ぶ事もあります。
製品機能上、不要な物であるのに加え、製品機能や安全面に支障をきたす場合があるため、図面上でバリ無き事といった指示も多いです。バリが発生した際にはバリ取りというバリの除去を行います。
バリの発生原因と対策
1.型合わせ不具合によるバリ
原因
成型の際、金型の合わせ面に隙間が生じその隙間に材料が流れ込んで、バリができます。
アルミ材料の場合、材料を高温(約650℃)で成形する為、歪が生じ型合わせ面に
隙間ができ、そこへ材料が流れ込んで余分な部分ができてしまいます。
対策
熱膨張を計算した緻密な金型設計を行います。次に、適した金型材料に精度の高い加工を加え、金型合わせ面に隙間が生じない様に金型製作を行います。
2.かじりによるバリ
原因
成型時、製品を取り出すのに抜き勾配が不十分であることや、角Rが小さすぎることにより、金型から製品を取り出す際に製品が引っ張られ千切れた状態になってしまいます。
対策
金型設計時に十分な抜き勾配とRを取り、離形性を良くします。また離形方向の面の仕上げを良くして離形しやすくします。
3.成形機の選定ミスによるバリ
原因
成型時の型締力が弱く、成形圧に負け金型が開いてしまいます。
対策
製品重量や大きさに合った成形機を選定し、成形圧と型締圧のバランスを取ります。
ダイカストでのバリの対策方法まとめ
ダイカストでは高温高圧で材料を注入するので金型の合わせ面にはどうしてもバリが発生してしまいます。対策としては成形後、人の手作業によるバリ取りと機械加工で行うバリ取りがあります。
小ロット品や複雑形状品の場合、主に手加工で行います。ヤスリやエアー工具、電動工具などを駆使して行っています。一方、量産品の場合は、主に機械によるバリ取りを行います。バレル研磨、トリミング、冷却、化学薬品等、機械装置を使用しバリを除去しています。
ダイカストのバリにお困りでしたらダイカスト加工センター.comにお任せください!
いかがでしたでしょうか。
今回はダイカストのバリの発生原因とその対策方法についてご紹介させていただきました。
まとめますと、バリの対策方法としては、
・金型設計を見直すこと
・成型機の選定を見直すこと
等が挙げられます。
ただし、今回の記事でご紹介したように、バリの発生にはいくつかの原因がありますので、原因を特定し、原因に沿った最適な対策を実施することが重要です。原因特定をされる際には、ダイカストのプロにご相談されることをおススメします。
ダイカストのバリについて解説した記事もございますので、あわせてご覧ください。
最後に、ダイカスト加工センター.comでは、ダイカスト加工への工法転換を通してVA・VEの実現をご提案しております。
ダイカストに関して、課題解決、VA・VE提案・工法転換提案から試作・量産までワンストップで対応が可能なダイカスト加工センター.comまでぜひお問い合わせください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!